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2013年5月27日月曜日


Steve Hackett Interview 2013

 スティーヴ・ハケット電話インタビュー(2/2)

  Genesis Revisited IIとまもなく始まるツアーについて


1/2はこちら

GNC: ジョン・ギディングスの話がでましたが、彼はジェネシス、フィル・コリンズや最近ではメカニックスとも大規模なツアーをした事で知られていますよね。彼とのコネクションはどうやってできたのですか?
Steve: 彼はジェネシスが好きでギターファンでもあるんだよ。だから彼は私のアコースティックの作品がロック系の作品と同じくらい好きでね。彼がバンドとの活動をともにしたのは70年代の始めまで遡るんだ。彼とジェネシスのつながりがあったので、私は彼に電話をかけて「今あるアイデアがあって、 そのことで話したいんだけど。」っていったら、彼は、「君がエストニアのすごい数の観客の前でアコースティック・ギターを演奏しているビデオをみたよ」といって、私のアイデアというのがそのことだと思ったそうなんだ。で、彼はそのようなショーをやってみたいと思ったらしいんだけど、私はもっと大きなアイデアなんだよ、といったんだ。私は自分がジェネシスだとは思っていないけど、1977年に私たちがフィルがピーターに代わってジェネシスのショーをなし得たのと同じくらい、ジェネシスの真の姿に忠実なレベルでやることができると思うんだ。ジェネシス自らが自分達のある種のトリビュートになっていたというわけではないけど、我々が手直しをしてピーターがいたころのマテリアルをやっていることに人々は気がついていた。幸いジェネシス・ファン は本当に柔軟なのでそれを受け入れてくれたんだ。だからジェネシスの本当のスターは音楽だといえるね。私はバンドで何年も演奏したり曲を書いたりして、理想のバンドやライブにしようとその当時は努力していたんだ。 もちろん、独立してビジネス的にやっていけるようになってからもほとんどすべてでもそうなんだけど、2つを分けて考えることはできないと思う。私にとってのジェネシスあるいは、ジェネシスにとっての私が何かなんて、何もいえないと思う。2つは混ざり合った存在なんだ。だれもそれ以上は気にしないと思うよ。結局、もし音楽が好きならショーに来て、新しい解釈やオーケストラやたくさんのシンガーなどが取り込まれているのを楽しめばいい。一方で、もし、ジェネシスの完全バージョンが1971年の怪奇骨董音楽箱でピーター・ガブリエルだけがそれができる、と考えたなら、私はその意見を受け入れるよ。でも、ジェネシスは世界中をツアーしながら音楽のフランチャイズでもあることを証明したよね。私が考える他のどのバンドよりもたくさんのトリビュートバンドがあるでしょ。はっきりしているのは不自然さのレベルとか、音楽のクオリティーとか、そういうものによって、いろんなラインアップや解釈が淘汰されてくるんだと思うんだよ。いまでもあの音楽が好きでたまらないファンの人たちがたくさんいるでしょ。ちょうど、私があの音楽が好きなように。だけど、すべての音を思い出そうとしたりとか、 必要なスキルやプロフェッショナリズムのすべてを費やしてそれをやろうとしたりとか、そういうことで自分を苦しめようとは思っていない。私がこれをやるのは、まだこの音楽に関わりをもつことに情熱を感じるからなんだ。


GNC:  ジェネシスでユニークなのは、ほとんど全員がそれぞれ異なるタイプの音楽でソロ・キャリアをもっているということです。あなたにとって、ソロ・アーティストからジェネシスの曲を再構築することに頭を切り替えるのは難しいことだったでしょうか?
Steve Hackett phone interviewSteve: すごく自然にできたよ。ジェネシスの曲を自分のショーにどんどん取り入れていけたし、だれもそのことをおかしいと思わなかった。批判などはまったくなかったよ。あとは、30%だったジェネシスの曲を100%にするのはごく自然なことだった。そのかわり残りの1年はとても忙しくなるけどね。だけど、同時に新しい曲も書いているんだ。自分が作った博物館の館長の類いにずっととどまってはいるのはいやだし、それでは意味がないからね。今はしばらくこういったことをしていて、それが楽しみになっているけどね。それから、オーディエンスみんながバンドに溶け込んで、一緒に歌い、手を叩き一つになるのが望みだね。音楽はバンドのメンバーのだれよりもずっと大きく、スターであり、思い出でもあるんだ。


GNC: ソロ・アルバムの曲は入れますか?
Steve: ジェネシスの曲にこだわるよ。でも、アマンダが入った時はShadow Of The Hierophantをやるつもりだよ。それはマイク・ラザフォードと書いたもので、ファースト・アルバムのVoyage Of The Acolyteからのものなんだけど、そのアルバムではジェネシスの3人のメンバーが参加してるんだ。その時はリハーサルもジェネシスとしたんだよ。エンド・セクションはマイク・ラザフォードのアイデアで、私はそれに新しい、より速いアレンジを加えたんだ。もし、ベートーベンとビートルズのクロスオーバーがあったら、その曲はまったく同じような印象になると思うな。彼女がいる時にはそれをやるつもりなんだけど、彼女は英国内に限定されていて、それを尊重しなければならないので、その機会はすごく少ないんだ。なので、ほとんど100%がジェネシスの曲で、ときどき違う曲をやるかもしれないけど、まぁ、基本的には、皆さんが目にするものが、手にするもの、ということになるね。


GNC: 初めてリード・シンガーがバンドにはいりましたよね。ナッド・シルヴァンがすべての曲で歌うんでしょうか?
Steve: ナッドがほとんどの曲で歌うけど、ゲイリーも何曲か歌うし、リー・ポムロイとハーモニーもやるね。このショーでは私はギターだけ弾くつもりでボーカルはやらないんだ。フィル・コリンズとThe Lamb Lies Down On Broadwayライブについて話あっていた時に、彼が「やるのはドラムだけにしたい」といっていたのを思い出すな。ある意味重要なのは、他の事に集中をそがれるよりもギターパートを確かなものにしなければならないし、ギターパートはそれだけで十分たいへんなんだよ、ほんとに。


GNC: 90年代に話を戻すと、最初のリビジテッド・アルバムではチェスター・トンプソンがドラマーでしたよね。彼をドラマーにしようと考えた事は? おそらくは2人目のドラマーとして。
Steve: うん、それは考えたんだけど、「いったい何人バンドに入れるのか?」ということを考えると、アマンダにも来てもらう事になっていたし、かなり早い段階で全て決まってしまっていたからそれは無理だったんだ。今回のショーではドラマーは一人で、それはゲイリーだね。将来的にもしショーをもっとやる ことになれば、もちろん、ドラマー2人というのを再検討するというのはあるけど、今のところはドラマーは一人でやることになっている。バンドとしては 初期の段階ではドラマーは一人で十分だったし、現実的な観点から最善の選択肢だと思う。ドラマーが二人いるのはトリビュートバンドでも人気があるこ とだというのは分かっているけど、今のところはこれが私の考えなんだ。


GNC: ツイン・ドラムスは、特にリード・ボーカルがフィルに替わった時に人気が高かったと思うのでお聞きしたいのですが、ツアーは2014年も続けられると思ってよいのでしょうか?
Steve: 今のところは予定していないよ。私が主に懸念しているのは、私が残りの人生をセルフトリビュートのために費やすつもりはないという事実に皆が気付くことなんだよ。私の頭にはあまりにも多くの新しい音楽があるんだ。新しい音楽は生きていくための血液だといえる。時々過去に戻って、もう一度解釈をしなおしてみる、というのはOKだよ。ピーターがSoNew Blood Orchestraでやったようにね。「ノー、手ががまだ燃えていて新しいものをプレイする必要があると感じているし、自分を作り直したいんだ。」っていいたい時がくるのさ。それは心に固く決めているから、避けられないな。引退は他の人たちに任せるよ。

登らなければならないという気持ちのほうが落ちる事の恐怖よりも大きいんだ

GNC: ショーは上手く行っているという話がでましたが、会場が3倍の大きさになって、売り切れにもなっていますよね。今、プレッシャーは感じていますか?
Steve: もちろん、特別なプレッシャーはあるよ、大きな会場だけでなく曲についても。可能なかぎりベストの解釈で演奏しなきゃ、って思ってるよ。プレッシャーがないといったらウソになるね。だけど同時に、喜びとかを想像することのほうがプレッシャーよりも大きいんだ。ちょっと登山家みたいな感じかな。登らなければならないという気持ちのほうが落ちる事の恐怖よりも大きいんだ。曲がリスナーのハートや気持ちの中にあることは分かっている。一緒にやっているチームのハートや気持ちの中にもある。みんなこの曲を聞きながら成長してきた。だからそこにはたくさんの愛があるんだよ。とてつもなく大きな感情の公約みたいなものだ。


GNC: ステージ・ショーのプランは?
Steve: うん、ビデオ・スクリーンを少しやろうと思っている。まだ見ていないんだけどね。だから、ショーでどうなるかをいうのにはちょっと早いかな。だけど、今みんなでアイデアを練っているところなんだ。ビジュアル系のものがどれくらい進んでいるかチェックしようと思っている。LEDスクリーンとかあってエキサイティングだよ。


GNC: ショーのサポート・アクトはありますか?
Steve: いや、たくさんの楽器や機材がステージにあってショーは複雑だからね。サポートアクトはないよ。


GNC: 新しいアイデアについてはいかがですか?
Steve: まだギター・サウンドに恋してるからね、ギターをもっとエキサイティングに聞かせる方法を探しているんだ。私が音楽を作り始めた時にハマっってしまったのはギターの音そのものだったんだよ。それこそがエキサイティングなものなんだ。では、ギターの音をどうやってものすごく魅力的に聞かせたらいい?  私はニック・マグナスと一緒にやるのがとても好きで、彼の次のアルバムにも参加したんだけど、何曲かすばらしいサウンドとメロディーを作ったよ。最近こうしたゲスト・スポットでの活動をたくさんしてきたんだ。それと、私の弟の新しいアルバムにもアコースティックやエレクトリックの曲とかで何曲か参加している。いろいろなところでいろいろな人たちをやっているんだ。最近ではロンドンでトランスアトランティックとあることをしたんだけど、いつも楽しいよ! 他の人たちと働くことは単純にすばらしいことだと思うよ。人生を通して音楽をやっている人たちはピークに達することがない。彼らはずっと成長し続ける。若いポップスターが1つアルバムがヒットして他のことで人生を過ごしてしまったり、ひどいときにはドラッグをやったりして成功を台無しにしてしまったりすることがあるけど、完全に考え方が逆だよね。成長を求める人たちは一緒にいると、互いにどんどん良くなっていく。私はこのクラブのメンバーなんだ。


GNC: Djabeの作品に参加してますが、ビデオにも出ていますよね。 このビデオの中で戦車にのっていますが、どんな感じでしたか?
Steve: とても面白かったよ。私たちは戦車でブダペストの周辺をドライブしながら、このクレイジーなビデオを撮ったんだ。この日の撮影はいままでとったビデオの中でも一番寒かったな。1日中雨が降っていて凍り付きそうだったよ。Djabeの連中は皆とてもクレバーなんだ。世界中から集まった人たちと一緒に仕事をしていて、とても興味深くフレキシブルなやり方をしていると思った。彼らと一緒にジャムをする時に、もっとも重要な事は即興なんだ。プログレッシブ・ミュージックではアレンジに執着してバリエーションはやらないけど、Djabeにはそれは当てはまらない。Djabeのはジャズであり、ジプシー、中央ヨーロッパ、すべてだ。まあ、どんな時も私がだれといっしょにやるかは予想できないよ。


GNC: オーケー、スティーヴ、ツアーが無事にスタートすることを祈っています。
Steve: ありがとう、ツアーでお会いましょう。


Interview and transcript: Christian Gerhardts, by phone 17/03/2013
Photos: Jo Lehmann

The original interview and the photos were taken from genesis-news.com.
http://www.genesis-news.com/c-Steve-Hackett-Phone-interview-about-Genesis-Revisited-and-the-tour-2013-s530.html
I deeply appreciate Christian Gerhardts editor/manager of genesis-news.com for using the interview and photos by kind permission.

無断転載、複製を禁止します。

2013年5月21日火曜日

Steve Hackett Interview 2013

 スティーヴ・ハケット電話インタビュー(1/2)

  Genesis Revisited IIとまもなく始まるツアーについて


スティーヴ・ハケットにとってこれまで 彼が行ってきた中でも最も大きなツアーの一つが始まろうとしています。彼は初めてジェネシスの曲だけを演奏するために自分のバンドを帯同し、初めてバンド にリード・シンガーを置き、そして、ツアーは大成功をおさめようとしています。多くのショーがソールドアウトとなり、開催地およびショーの回数も(前回の ツアーと比べ)週ごとに増え続けています。Genesis Revisitedプロジェクト全体と新しいライブのコンセプトについて、2013年3月17日の日曜日にスティーヴは電話インタビューに答えてくれました。


GNC: スティーヴ、今回のインタビューはGenesis Revisitedプロジェクトにフォーカスしたいと思います。まずは、アルバムの話から始めさせてください。なぜ、2回目のGenesis Revisitedアルバムはオリジナルのアレンジにより近いものにしたのでしょうか? 最初のはもっと実験的な面があったと思うのですが。
Steve Hackett: 2回目のは、2つの意味があったんだ。曲の表現をオリジナルに近づけるということは、これはこのアルバムの曲でツアーをしたかったのでその宣伝にもなると 思ったのと、人々に我々がやろうとしているのがジャズとかそういう類いの解釈ではなく、コンサート会場にきたら、耳にするのがオリジナルに忠実なものだということを知って欲しかったんだ。 私たちが、ジェネシスとして1971年や1972年に録音したのと、1977年に同じ曲をライブで演奏した時の解釈では、同じ曲でも少し違いがあるんだけ ど、でも2つはオリジナルスクリプトにとても近かったんだよ。


GNC: ライブではアレンジをもっとフレキシブルにするプランはありますか?
Steve: いや、アレンジについては変えるつもりはないよ。できるだけオリジナルに忠実に解釈したいと考えているからね。時々、ソロを変えたりちょっとした即興はやるかもしれないけど基本的な考え方は、今あなたが目にしているものがあなたが手にいれるもの、だね。


GNC: ということは、最初のGenesis Revisitedからの曲もオリジナルに近いアレンジで演奏されるんでしょうか?
Steve: そうだね、そう思うよ。例えば、Dance On A Volcano は、A Trick Of The Tailの 一部にもなっているエンディングも含めてオリジナルのアレンジにとても近いね。そこはジェネシスの時にはあったところなんだけど、一度はエンディング・セクションは捨てたけど、最終的にはセグウェイ(注:曲と曲をつなぐパートの意味だと思われます)として使ったんだ。でも、あの曲はフルアレンジメントでやろうと思っているけど、Los Endosとか、そういうのでもやろうと思っているよ。 インプロビゼーションのようなものだね。


GNC: アルバムのシンガーについてはどう思われますか? プログレ業界の常連の名前もありますが、ニック・カーショウとかちょっとしたサプライズなチョイスもありますね。このような人たちを選んだ理由は?
 Steve: シンガーは仕事を進めながら選んで行ったんだ。オリジナルのアイデアに大きな反応を示した人たちとは、一緒に仕事をしなければならなかったしね。 サイモン・コリンズが遅刻してコンラッド・キーリーが歌うなんて、最後の1分前までわからなかったしね。すべての準備が整うまで、もう少し長く待つ必要があった。アメリカからのゲストとやる時は 特にそうだった。だけど、それ以外の多くの人たちはジョン・ウェットンとかいままで一緒にやってきた古くからの友人たちなんだ。でも、ミカエル・エーカーフェルトやナッド・シルヴァンとはそれまで一度もやったことはなかった。私は彼らのやり方や、曲の解釈がとても興味深かったよ。フランシス・ダナリーも彼はイギリス人だけれど、スタッフをUSAに送って向こうでデイヴ・カーツナーと一緒にやったんだよ。これらのボーカルのパフォーマンスは私にとっては驚きだった。シンガーが何かをしているときに隣に立って・・・ ジョン・ウェットンはフェース・トゥ・フェースでやるのが好きなんだけど、多くのシンガーたちはそういうやり方はしなかった。彼らは家で仕事をして、録音したものを送って返すやりかたを好んだんだ。 こうしたことはよくあった。しょっちゅうだったよ。それからレイ・ウィルソンとアルバムの別バージョンのためにあることをしたんだよ、というのはInsideOutがシングル、つまりアルバムのショート・バージョンを 出して欲しいといっているんだ。これは1枚もののCDで、アルバムのハイライトの編集ものの類いでCarpet Crawlersは彼と録音したんだ。それと彼は3つのショーにも参加する。そのリストは流動的だけどね。そうそう、ニック・カーショウと仕事をしたのはほんとに楽しかった。だから期待していたとおりの人たちもいれば、意外な人たちもいるんだ。なのでアルバムをタイムフレームのなかで終わらせるのはとても大変だったというわけさ。


GNC: レイ・ウィルソンとのCarpet Crawlersの新しいバージョンについての話がでましたが、どのように彼と接触したのですか?
Steve: 彼と私は過去に何度か話をしたことがあったので、この特別なチューンのために歌ってくれないかきいてみたんだよ。「いいですね」って彼はいってくれたよ。本当にすばらしい仕事をしてくれたしね。


GNC: Genesis Revisited IIのスペシャル・シングル・バージョンについても触れられましたが、この曲はこのミニアルバムには収録されますか?
Steve: イエス、このアルバムにはいるよ。アルバムの別バーションだ。InsideOutのアイデアで、特にレコードショップ以外の特定のアウトレット向けになる。レコードショップには代替のプロダクトが提供される。


GNC: なぜレイはオリジナルの2枚組のアルバムの制作に参加しなかったのでしょうか?
Steve: このアイデアが思い浮かんだのが最後のほうだったからね。コンセプトが流動的で、やりながらメンバーを決めていたんだ、ライブで演奏するときもだよ。ある場所ではゲストもくるしね。彼はグラスゴー、ミラノ、ミュンヘンで参加するんだ。


GNC: 彼に何を歌ってもらうか、もう決めましたか?
Steve: まだわからないよ。彼になにを歌ってもらうのがよいか、今メールでやりとりしているところなんだ。彼は歌う曲にいくつか選択肢をもっていたかったようなんだ。まだ確定じゃない。


GNC: ゲスト・ミュージシャンは何人かいますが、彼らのパートのリハーサルにはかなり時間がかかったのではないかと思います。質問はこのことについてなのですが、彼らとライブでやるにあたり、リハーサルはスムーズにいったのでしょうか、それともトライ&エラーのようなものがあったのでしょうか?
Steve: フレキシブルでなければならないから、そうしないといけないかもしれないね。アリスバーリーでも追加公演があるし、もしメンバーに時間があれば ハマースミスのリハーサルに来れるよう、調整できると思う。今バンドと一緒にリハーサルをしているところで、できるだけパーフェクトな状態にしようとしている。ゲストを呼ぶ時には、柔軟な態度が必要になるからね。何かを手にいれようとする時には、例えば、帽子からウサギを2匹出すというのは驚きという要素があるけれども、もう一方で、確実さを失うかもしれない。これはギグとかライブの性質で、ステージでやるときのリスクの一部なんだよ。だけど、これは刺激的でもある。何か違う種類のエネルギーを与えてくれるものがあれば、そのチャンスをつかもうとするよね。


GNC: レイも参加した今、ファンがずっと知りたがっている、この質問についてまたお聞きしたいのですが、マイクとトニーに参加の意思があるか尋ねてみましたか?
Steve: いや、過去にそうしたことはあったんだけど、抵抗があるみたいだった。だから、聞かなくても答えはわかっているんだよ。


GNC: ツアーについてもう少し話しましょう。北米ではショーはもっとあるんでしょうか?
Steve: ええ、北米はさっき話したように日程をセットしているところなんだ。私がいえるすべてのことは、イエス!だね。たくさんの人たちによく「なんで私のホーム タウンに来ないんですか」って聞かれるんだけど、 世界はとても大きいしとても全部はカバーしきれないよ。公演できる場所では公演できることを本当にうれしく思うし、反響には本当に驚いているんだ。すごく好調だよ。ほとんどすべての場所でソールドアウトになりそうなんだ。びっくりしているよ、本当に。

GNC: 日本で公演しますよね。この地域で他にも公演する予定はありますか?
Steve: この地域で他にもやるかもしれないけど、君のいうこの「地域」は本当に広いんだ。極東全域だからね。すごく大きな網を投げる覚悟はできているんだけど、そ れをやるためには、エージェントはアメリカのウェイン・フォルテとイギリスのジョン・ギディングスの2人がいて、彼らが世界中とコンタクトしているんだ。極東はとても広いし、一部のファンは私が電話を受けたら世界中のどこでもバンドを引き連れてやってくると思ってるみたいだけど、そういうわけにはいかないんだよ。これはエージェントとプロモーターとの間のビジネスで、彼らが折衝して、出演料が正当で、もし採算がとれると判断すれば、われわれがそれをコミットすることになる。これはお金と契約の世界の話になるんだ。私としてはすべての場所に行きたいんだけどね、例えば、オーストラリアとか、すごく行きたいよ。オファーはあるんだけど、バンドや機材を移動させたりしないといけないから、 とてもコストがかかるんだよ。リハーサル1日やるだけでもかなりかかるからね。この類いのことに関しては、どうしても実利的にならざるをえないんだ。ツアーはどこにだっていきたいんだ、本当に。もし、1年365日ツアーしなきゃいけないといわれたら、バカみたいにイエス、っていっちゃうよ。私だけじゃないと思うけどね。


GNC:  年末に2度目のUKツアーがあることに少し驚きましたが、ツアーはこれで終わりでしょうか?それともヨーロッパのファンはUKツアーのあとに追加公演があることを期待してよいのでしょうか?
Steve: これに関しては今のところは流動的だね。英国ツアーを追加したのは反響がとても大きかったからで、ハマースミスなどはほとんど瞬間的にソールドアウトだったからね。それでロイヤル・アルバート・ホールでやることにしたんだ。だけど、今年この後ヨーロッパでもう一度やるかというと疑問だね。もし、みんながこのライブを本当に、一番リハーサルしたライブを見たいとしたら、何よりこのロイヤル・アルバート・ホールをおすすめするよ。最終的にジョン・ギディングスが今年の終わりにいくつか追加の日程を持ってきてくれるかもしれない。そうしたらみんなに頼まないといけないな。今のところ100%のことは何もいえないけどね。私はジョン・ギディングスとウェイン・フォルテの2人からオファーがあればいつでも受け入れるよ。

2/2に続く - continue to 2/2

Interview and transcript: Christian Gerhardts, by phone 17/03/2013
Photos: Jo Lehmann

The original interview and the photos were taken from genesis-news.com.
http://www.genesis-news.com/c-Steve-Hackett-Phone-interview-about-Genesis-Revisited-and-the-tour-2013-s530.html
I deeply appreciate Christian Gerhardts editor/manager of genesis-news.com for using the interview and photos by kind permission.

無断転載、複製を禁止します。

2013年5月11日土曜日

Paint It Black - Kimmy(Kim Poor) 1984


1. PAINT IT BLACK
2. JUST FOR YOU AND I

Kim Poor covers the Rolling Stones classic "Paint it Black.
Recorded in Brazil and produced by Steve Hackett.
Sorry, I don't have any further information.


Sacred Scenes And Characters - Canterbury Glass 1968


1. Kyrie
2. Nunc Dimittis
3. Gloria
4. Prologue

bonus
5. We're Going To Bear It(Battle Hymn)(demo)

Steve Hackett - Guitar on "Prologue"

Canterbury Glassのアルバム、"Sacred Scenes And Characters"は1968年にレコーディングされ、陽の目をみることなく埋もれていった1枚でしたが、2007年に奇跡のCDリリースとなりました。Canterbury Glassなんて、絶対聞けないだろうと思っていただけに、このリリースは偉業といっていいでしょう。こうなったら、SarabandeとかHeel Pierなんてのも、なんとかならないもんですかね。曲はもともと6曲だったようですが、最後の2曲はどうしても見つからない、ということでボーナスとして1曲のデモが追加されていますが、オリジナルとは全然似てないらしいです。全体に、サイケ、ブルース、チャーチなどの影響を感じさせるこの時代特有の音になっていて、結構楽しめるのではないかと思います。先生は友達の友達からの紹介で4曲目のギターを担当してますが、かなり変テコな感じですね。

"Sacred Scenes And Characters" recorded by Caterbury Glass in 1968 was not ever published from any record company and it was released as CD in 2007.  I had never expected I could listen to Canterbury Glass so I think this is miracle and even great exploit.  I also wish Sarabande and Heel Pier will be also excavated.  This album originally includes 6 tracks but the last 2 tracks have been lost. The early demo version of one of the lost tracks are added as bonus but it is not resemble to the album version, the liner notes says.  The music has influence from psyc, blues and hints of church and it is comparable to the other bands of these days. Steve was introduce to them by a friend of a friend and plays odd guitar on track 4 "Prologue".



2013年5月5日日曜日

Two Sides Of Peter Banks - Peter Banks 1973


1. Visions of the King
2. The White House Vale
(a) On the Hill
(b) Lord of the Dragon
3. Knights
(a) The Falcon
(b) The Bear
4. Battles
5. Knights (reprise)
6. Last Eclipse
7. Beyond the Lonliest Sea
8. Stop That!
9. Get Out of My Fridge

Peter Banks: Electric and acoustic guitar, ARP, Mini Moog, and Fender Piano
Jan Akkerman: Electric guitar on "Visions of the King", "Battles", "Last Eclipse", "Stop That!", "Get Out of My Fridge"; Acoustic guitar on "Beyond the Lonliest Sea"
Ray Bennett: Bass guitar on "Knights", "Battles", "Knights (reprise)", "Stop That!", "Get Out of My Fridge"
Phil Collins: Drums on "Knights", "Battles", "Knights (reprise)", "Stop That!", "Get Out of My Fridge"
Steve Hackett: Electric guitar on "Knights (reprise)"
Mike Hough: Drums on "Knights"
John Wetton: Bass guitar on "Knights (reprise)"

元Yes, FlashのPeter Banksがプログレ全盛期の73年に発表したソロアルバムで、上記のとおり非常に豪華なメンバーが参加しています。ボーカルなしの全編インストという思い切った構成になっていますが、今こうしてきくと、いたるところプログレファンの琴線にふれるようなパートがちりばめられているなかなかの佳作で、ファンとしては手元にずっと置いておきたい1枚に違いないでしょう。非常に残念なことに、Peter Banks本人は今年3月7日に心不全で亡くなってしまいましたが、残るメンバーのRay BennettとColin CarterはFlash名義で31年ぶりの新作をリリースしました。リハーサルの様子をYouTubeで見る事ができますが、非常にすばらしいことになっていて、即オーダーしてしまいました。

This ex.Yes, Flash member Peter Banks' classic solo album released in 1973 is all instrumental and it has many mind blowing passages for all prog fans throughout the album which must not be missed. Unfortunately Peter died of heart failure on 7,Mar(Rolling Stone on 12, Mar. 2013) but Flash member Ray Bennett and Colin Carter have released new album "Flash featuring Ray Bennett and Colin Carter". You can check the rehearsal on YouTube. It is really fantastic!